どんなお庭も”らしく”する魔法の常緑低木「マホニアコンフューサ」の魅力と育て方
どんなお庭にも使える!スタイリッシュなマホニアコンフューサ

枝先から細長い葉を複数枚付けるスタイリッシュなイメージのマホニアコンフューサ。和洋どちらのお庭にも馴染みやすいので、初心者の方でも取り入れやすい常緑低木として人気があります。
1年を通して葉を楽しめるだけでなく、お花が少なくなる秋にかけて黄色い花を咲かせてくれます。爽やかな葉と飛び出してくるような黄色の可愛らしいお花のコントラストは、とても魅力的です。
別名を「細葉ヒイラギナンテン」と呼びますが、日本で比較的有名なヒイラギナンテンとは全く別の植物になります。購入時は、名前の確認をしっかりと行い間違わないようにしましょう。
それでは、マホニアコンフューサの魅力についてご紹介していきます。
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目次
マホニアコンフューサとは
基本情報
属性:メギ科 ヒイラギナンテン属
タイプ:常緑樹
植栽可能地域:九州~東北南部
日照条件:日向~半日陰
土壌:土は選ばないが、乾燥気味より適湿な土壌
性質:暑さ寒さに強い、乾燥に少し弱い、ローメンテナンス
花期:10~12月 黄色い花
実:5~6月 ブルーベリーに似た実を付けます
マホニアコンフューサの特徴1:
和洋それぞれの雰囲気に自然に馴染むマホニアコンフューサ
細長いスタイリッシュな葉をもつマホニアコンフューサは、日陰や病害虫にも強い常緑低木で、お花の少ない秋に開花することから、最近では色々な場所に植えられています。
公園や街路、カフェや大型ショッピングモールの敷地内など、意識すると自分の身の回りの場所で必ずマホニアコンフューサを見かける事が出来るでしょう。少しアジアンな雰囲気もあるので、リゾートホテルなどでは雰囲気を盛り上げてくれる常緑低木として選ばれています。
和洋問わずにどんな場所にでもすんなりと馴染んでくれるマホニアコンフューサは、それだけ扱いやすい常緑低木であるということでもあるのでしょう。
また、単体で植えても、他の植物との寄せ植えをしても馴染みやすいので、初心者の方でもお庭に取り入れやすいのです。
自分のお庭に馴染んでくれるだろうか、と悩まなくても良いマホニアコンフューサ。みなさんのお庭に初めからそこにいたかのように馴染んでくれるでしょう。
マホニアコンフューサの特徴2:
スタイリッシュな細長い葉
マホニアコンフューサの葉は細長くスタイリッシュで、ヒイラギ(クリスマスによく見かける緑の葉)のように尖っていて少しギザギザがあるので、一見硬そうな印象があります。しかし、触れてみると、それほど鋭さはなく葉の質感も思ったよりも柔らかい事が分かります。
マホニアコンフューサの下草の手入れ時、葉が当たると痛いイメージがあり、分かっていてもつい用心しながら作業を行ってしまうのですが、一年を通して柔らかい葉なのでご安心ください。
新葉の時は赤い色をしているマホニアコンフューサの葉ですが、次第に光沢のある濃い緑色に変わっていきます。また、寒さの影響で赤くなったりするので、葉の色の変化を楽しめるのもマホニアコンフューサの良い所です。
細長くスタイリッシュなマホニアコンフューサの葉は、お庭のアクセントにもなります。お庭に植えられる事が多い常緑低木の中でも細長い葉は珍しいので、葉の形が違う他の植物とのバランスも楽しめるでしょう。
マホニアコンフューサの特徴3:
花が少なくなる秋にさり気なく咲く黄色い花

マホニアコンフューサは、一つの枝に可愛らしい黄色い小花が房状に咲きます。光沢のある濃い緑色の葉と黄色の花との色のコントラストがはっきりしていて、お庭でも目立つ存在となるでしょう。
また、スタイリッシュな細長い葉と丸まって控えめに咲く姿のバランスも対照的であり、とても魅力的です。
花期は、4~5月と11~2月になります。春は、他にも咲く魅力的な花達に主役を奪われがちですが、冬場の11月に咲き始める時には花が少なく寂しく感じる時期なので、マホニアコンフューサの開花は貴重です。冬の時期に咲く黄色いお花は数少ないので、アクセントになると共に冬場のお庭を鮮やかに彩ってくれるでしょう。

また、あまり観賞価値がなく目立ちにくいのですが、5~6月にかけてブルーベリーに似た実を付けます。初めは紫色ですが次第に黒紫色に変化します。
ローメンテナンス!乾燥に少し注意するだけ

水捌けが良い肥沃な土壌を選び、寒冷地で土が凍る様な時期を除けば、一年を通していつでも植え付け可能です。
植えてしまえば、ほぼ放任で育つマホニアコンフューサですが、少しだけ乾燥に弱いです。だからと言って水を与え過ぎると根腐れを起こすので、葉が黄色くなったら乾燥のサインと覚えましょう。
地植えの場合は、基本、降雨のみでも大丈夫ですので、あまり気を遣う必要はありません。
筆者宅の東側に植えた地植えのマホニアコンフューサは、日光が朝から当たり乾燥しがちなせいか、黄色くなった葉も見受けられます。しかし、割合的に少なく、水を与え黄色くなった葉を取り除くだけの作業で終わるので、メンテナンスのストレスもありません。
鉢で育てている場合は、日陰や他の植物の陰になるような場所に移動させたり、水を与えてみましょう。
肥料は、植え付け後に葉に艶が見られない場合に化成肥料を少しづつ撒くようにしましょう。
ローメンテナンスと言えるほど手がかからないマホニアコンフューサは、自ら葉を黄色くして注意信号を出してくれます。お庭作りの初心者の方やお忙しい方にとってはとても分かりやすく、安心してお庭に迎えられるのではないでしょうか。
マホニアコンフューサの育て方2:
気が付いた時にする簡単な剪定方法
成長がゆっくりなので毎年こまめに剪定する必要はありません。
剪定する目安として、マホニアコンフューサは上へ上へと伸びる性質がありますので、高くなり過ぎてバランスが悪くなった場合は枝の先から一節下の所でカットします。
また、幹が古くなった場合は根元から剪定すれば新しい枝が出てくるでしょう。古い枝を剪定し新しい枝を充実させ新芽を出してあげる事で、その後に可愛らしい花を楽しむ事にも繋がります。
剪定する時期は、新芽が付く前の3月か春の花が咲き終わった後の6月が適しています。
また、成長するに従い下の葉が枯れてくるため、その都度下の葉を切り落としましょう。見た目的にも本来のマホニアコンフューサのスタイリッシュさが際立つでしょう。
まとめ
どんなお庭にも馴染み、一年中楽しませてくれる常緑低木のマホニアコンフューサ。メンテナンスも少ない事から、色々な場所で植えられている事もご理解いただけたのではないでしょうか。
万能でスタイリッシュなマホニアコンフューサは、あなたのお庭で自立すると共に四季折々の綺麗な葉の変化で目でも楽しませてくれること間違いありません。
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この記事のライター
九州在住のガーデニングライター
家作りをきっかけに庭管理を始めて12年。
関わってきた時間の分だけ、
植物の声が聞こえるようになりました。
子育てと似ていて上手くいかなかったり癒されたり!
難しく考えないで、
気になった植物に寄り添ってみてくださいね☆彡