西日OK!おしゃれなシンボルツリー3選と管理のポイント
西日OKでおしゃれなシンボルツリー3選と管理のポイント

「シンボルツリーを植えたいけど、西日が気になる...」
「乾燥しやすい場所でも元気に育つ木ってあるの?」
西日が当たる庭は、強い直射日光で乾燥の影響を受けやすく、葉焼けや水枯れを起こし、最悪の場合は枯れてしまうことも。
しかし、西日の厳しい環境でも丈夫に育つ樹種を選べば、元気に育ち、心地よい木陰を作ってくれます。
本記事では、以下のポイントを詳しく解説します。
・西日に強い木の特徴とは?
・西日の強い場所でシンボルツリーを上手に育てるコツ
・おしゃれで育てやすいシンボルツリー
あなたの庭にぴったりのシンボルツリーを見つけてください。
目次
西日に強いシンボルツリーの特徴3つ
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西日が当たる環境は乾燥しやすく、葉焼けや水枯れのリスクがあります。
そこでここでは、西日に強いシンボルツリーの3つの特徴をご紹介します。
①乾燥に強い樹種が多い
②厚みのある葉を持つ常緑樹が多い
③比較的成長が早い木が多い
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
乾燥に強い樹種が多い
西日に強いシンボルツリーは、乾燥に強い樹種が多いです。
西日が当たる場所では、日中の強い日差しによって土や空気が乾燥し、水分が蒸発しやすくなります。
そのため、乾燥に弱い木を選んでしまうと、水不足で葉がしおれたり、成長が鈍るだけでなく、最悪の場合枯れてしまうことも。
西日が強い環境でも元気に育てるためには、乾燥に強い樹種を選びましょう。
厚みのある葉を持つ常緑樹が多い
厚みがありしっかりとした葉や、細い葉を持つ常緑樹が多いのも、西日に強いシンボルツリーの特徴です。
葉に厚みがあると水分を保持しやすく、細い葉は水分の蒸散を抑えるため、強い日差しや乾燥の影響を受けにくくなります。
やわらかい葉よりも適度に硬さのある葉のほうが、西日によるダメージを軽減しやすい傾向です。
これらの特徴は、落葉樹よりも常緑樹に多く見られます。
さらに、常緑樹なら一年中葉がついているので、木陰や美しい緑を楽しめるのも魅力です。
比較的成長が早い木が多い
西日に強い樹種は成長が早いものが多く、数年で立派なシンボルツリーへと育ちます。
そのため「なかなか大きくならない…」と心配する必要がありません。
また、最初から大きな木を植える必要がないため、購入費を抑えられます。
さらに、自分で植え付けができるので、造園業者に依頼する手間や初期費用を節約できるのもメリットです。
西日に強いおすすめのシンボルツリー3選
ここでは、シンボルツリーの中でも特に西日に強い庭木3選を紹介します。
①ティーツリー|リラクゼーション効果が期待できる
②フェイジョア|花も実も楽しめる
③シマトネリコ|育てやすくシンボルツリーの定番
それぞれの魅力と育て方を詳しく解説していきます。
ティーツリー|リラクゼーション効果が期待できる

ティーツリーは、オーストラリア原産で、葉から抽出される精油にはリラクゼーション効果が期待できることから、アロマやハーブとしても人気があります。
ティーツリーの魅力
・強い日差しや乾燥に強く西日が当たる場所でも元気に育つ
・害虫がつきにくい
・成長は早いが枝が柔らかいため剪定しやすい
育て方のポイント
・水はけの良い土を選び根腐れを防ぐ
・過湿を避けるために水やりは乾燥気味に管理する
・日当たりの良い場所で育てると葉の香りがより際立つ
西日が強く当たる庭でも爽やかに育ち、香りを楽しめるティーツリー。
庭に癒しの空間を作りたい方にぴったりのシンボルツリーです。
フェイジョア|花も実も楽しめる

フェイジョアは「食べられるシンボルツリー」として人気の庭木です。
5月〜6月に咲く赤みがかった花はエキゾチックな雰囲気を演出し、秋にはトロピカルな風味の実をつけるため、観賞価値と実用性を兼ね備えています。
フェイジョアの魅力
・耐暑性・耐寒性が高い
・初夏に咲く赤い花は庭のアクセントにぴったり
・甘酸っぱい果実は生食やジャム作りに◎
・萌芽力は旺盛だが大木になりにくく3m程度に抑えられる
育て方のポイント
・水はけの良い土に植え根腐れを防ぐ
・風通しの良い環境を整え病害虫のリスクを抑える
・2本以上の異なる品種を植えると実つきが良くなる
西日が当たる場所でも丈夫に育ち、季節ごとの変化を楽しめるフェイジョア。
個性的な庭木をお探しの方におすすめのシンボルツリーです。
シマトネリコ|育てやすくシンボルツリーの定番

シンボルツリー選びに迷ったら、シマトネリコがおすすめです。
涼しげな見た目が特徴で、どんな庭にも馴染みます。
シマトネリコの魅力
・強い日差しに強く西日が当たる場所でも問題なく育つ
・病害虫に強い
・明るい緑の葉が風に揺れる様子が涼しげでナチュラルな雰囲気を作る
育て方のポイントと注意点
・成長が早いため、定期的な剪定が必要
・根が浅く広がるため植える場所の配管に注意する
ナチュラルでスタイリッシュな庭を演出するなら、シマトネリコがおすすめです。
西日の強い場所でのシンボルツリー管理のポイント
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西日の強い場所でシンボルツリーを元気に育てるポイントは、以下の3つです。
①水枯れ注意
②保水性のある土づくり
③定期的な剪定
それぞれのポイントを詳しく解説していきます。
水枯れに注意
西日が強い場所では、水枯れが最大のリスクです。
特に夏場は土の乾燥が激しく、気づかないうちに根がダメージを受けてしまうこともあります。
しっかり対策をして、水枯れを防ぎましょう。
水枯れを防ぐポイント
・朝か夕方にたっぷり水を与える
・土の表面が乾いてから水やり
・深くしっかり浸透させる
・乾燥を防ぐためにマルチングを活用
葉がしおれたり、葉先が茶色くなってきたら、水分が足りていないサインかもしれません。
夏場は時々チェックし、適切に水やりをしましょう。
保水性のある土づくり
西日が当たる場所では、水持ちの良い土づくりが大切です。
強い日差しが続くと土が乾燥しやすく、根が十分な水分を吸収できずにダメージを受けることもあります。
水枯れを防ぐために、適度に水分を保持しつつ、余分な水をスムーズに排出できる土壌環境を整えましょう。
土づくりのポイント
・腐葉土や堆肥を混ぜる:保水性を高め、根の張りを促進
・赤玉土や鹿沼土を配合:水はけを確保し、根腐れを防ぐ
適切な土壌づくりをすることで、西日の厳しい環境でも元気に育ってくれます。
定期的な剪定
西日に強いシンボルツリーは、成長が早い木が多いのが特徴です。
そのため、枝葉が伸びすぎて樹形が乱れないよう、定期的な剪定が必要になります。
剪定のポイント
・大きくなりすぎないように管理する
・不要な枝を取り除き、樹形を整える
・真夏や冬は木に負担をかけるため、春や秋に剪定する
適切な剪定をすることで害虫の発生を防ぎ、木の寿命を延ばす効果も期待できます。
まとめ
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この記事では、西日が強い環境でも元気に育つシンボルツリーの選び方と管理のコツについて紹介しました。
西日の当たる庭では、強い日差しと乾燥により木がダメージを受けやすく、葉焼けや水枯れを引き起こすこともあります。
これらを防ぐために、以下のポイントが大切です。
・水枯れ対策:適切な水やりとマルチングで乾燥を防ぐ
・保水性のある土づくり:土壌改良をして水持ちと水はけを調整する
・定期的な剪定:大きくなりすぎないように樹形を整える
西日に強い木を植えて適切な管理を行えば、西日が強い環境でもシンボルツリーは元気に育ちます。
ぜひ本記事を参考に、庭づくりに役立ててください。
この記事のライター
造園歴20年+αの植木屋&ガーデニングライター
★造園施工管理1級 ★造園技能士2級
植物の魅力を最大限に引き出し、美しく花咲く庭づくりをサポートするのがモットーです。
これまで培ってきた経験と知識を活かし、初心者の方にもわかりやすく植木や花のことをお伝えします。
「ほんの少しの工夫で、誰もが振り返る庭に」
そんなヒントをたっぷりお届けします。